表紙・目次(PDF:349KB)
トピックス − この1年の特徴的な動き −(PDF:672KB)
第I章 特集 − 農業・農村の持続的な発展と循環型社会の形成 −
第1節 農業の体質強化と農村地域の活性化(PDF:828KB)
第2節 地球環境対策と農村資源の保全・活用(PDF:1,860KB)
第II章 食料・農業・農村の主な動向
第1節 食料自給率の向上と食料の安定供給(PDF:1,119KB)
第2節 農業の体質強化と高付加価値化(PDF:948KB)
第3節 共生・対流の促進を通じた農村地域の活性化(PDF:906KB)
という構成で、第二章第1節には(1)世界の食料事情と農産物貿易交渉、(2)食料自給率の向上と安全な食料の安定供給、(3)食の安全と消費者の信頼の確保、という興味深い項目が並んでいたので少し読んでみた。
その中には食料自給率(供給熱量ベース)の図もあり、日本の推移を見ると1960年には8割あった自給率が2006年には39%と順調に右肩下がりに推移し、他国とは全く違う方針で農業政策が行われたことが如実にわかる。ちなみにフランスは128%、アメリカは122%、ドイツが84%、英国が70%、スイスが49%でスイスでさえも日本より上だが、スイスの場合は1960年から50%程度なので、日本とは大きく事情が異なる。とにかく日本は40数年をかけて食料自給率を8割から4割に減らした唯一の国であることは事実だ。
仮に日本に対する輸入が完全に停止した場合のメニューが「食料の不測時の対応」として示されている。こういうのを余計なお世話的親切というのかもしれない。
朝食はぬか漬け一皿に粉吹き芋一皿とごはん一膳、昼食は焼き芋2本にふかし芋1個とりんご1/4、夕食は焼き魚一切れに焼き芋1本とご飯一膳という実に質素なもので、今年から行われているメタボ健診で引っかかった人全員にこのメニューで数週間暮らすように指導すれば一石二鳥の問題解決ができるのではなかろうかと思われるほど質素である。政府公認ダイエット食として売り出せばそこそこ売れるかもしれない。

どうしてこんなことを調べてみようと思いついたかと言うと、今朝の産経新聞の主張【農業白書 農政にこそ改革が必要だ】を読んだからである。
この論説で述べているように、【中国など新興国の経済発展、途上国の人口増加などで、世界の食料需要は増大の一途だ。世界人口は現在の66億から今世紀半ばには92億人となり、穀物需要は1・6倍に跳ね上がる見通しという。アフリカなどの最貧国では暴動で死者まで出ているありさまだ。】という実情を鑑みると、【温暖化による砂漠化の進行に加え、バイオ燃料ブームも国際食料価格を押し上げている。白書は、「食料の安定供給システムの確立」を急がねば、輸入食料に依存する日本は深刻な危機に直面すると訴えるのである。その基本的認識は間違いではなかろう。だが、重要なことは、それでは日本としていかに対応すべきかという確固たる政策だ。】という意見には激しく同意する。食糧危機が来ると後期高齢者医療制度の不備とか社会保険庁が扱った年金記録問題の杜撰さとか道路特定財源の見直しとか今現在大騒ぎしている諸問題は一瞬にして吹き飛ぶ筈だ。とにかく食べることが出来なければどうにもならない。
一刻も早く食糧問題について超党派で論議し、国としての明確な方針を打ち出すべきだろう。
孫子(まごこ)の時代を飢えの時代にしてはイケナイと思ふ。

