TVのHDDに収納されたファイルを開くと第14コートの第1試合に杉山が登場している。ノーシードの選手同士の試合がTV放映されるのは珍しいが、ウインブルドンのサイトにはAi Sugiyama (JPN)v.Yanina Wickmayer (BEL)と書かれているので間違いないだろう。センターコートではVenus Williams (USA)[7]v.Naomi Cavaday (GBR)が行われ、第2試合は注目のAndreas Beck (GER)v.Rafael Nadal (ESP)[2]の試合が予定されている。まあビーナスの試合はきっと楽勝だから無問題なのだが、杉山の試合が長引くとナダルの試合を十分に観察することが難しくなるのが玉に瑕だ。現在最強と目されるナダルがウインブルドンの芝でどんなプレーをするのか世界中のテニスファンが注目している。当然おいどんも注目している。TVのHDDには杉山の試合とベック対ナダルの試合、サントーロとマレーの試合が格納されている。今はHDDに格納された杉山の試合を見ながらカキコしているのだった。
WOWWOW193CHの番組紹介はこんな文字で飾られている。そうか来週は杉山も33歳になるんだ。確か杉山はグランドスラムシングルスの連続出場記録を更新しているはずだ。グランドスラムの連続出場にどんな意味があるのか分からないが、きっと珍しい記録なので話題になっているのだろう。エナンが先日突然引退したのが25歳。選手たちはATP、WTAの殺人的なツアースケジュールに音をあげ、せいぜい20代後半から30歳前後で引退する。引退の一番の原因はフィジカル面に衰えが来るので怪我が多くなり結果として勝てなくなるのというものだが、そんな中にあって丈夫で長持ち、しかも常に安定した成績を残している杉山の連続出場はおいどんが思う以上の前人未到の大記録なのかもしれない。
【7月5日に33歳になる杉山選手のシングルスの世界ランキングは38位(ダブルスは3位)、シングルスでの過去最高は2004年2月の8位。今年はマイアミとチャールストンでスレボトニクと組んでダブルスで優勝。四大大会では2000年の全豪、2004年の全英で準々決勝に進出。生涯獲得賞金は日本女子では最高、700万ドルを超えた。バックハンド・ストロークとフットワークの良さを武器とする。対するベルギーのウイックマイヤーは18歳で180センチの長身、ランキングは68位。四大大会出場は今年の全仏が初めてで、1回戦で敗退。今年はインディアンハーバー・ビーチのシングルスとトルーのダブルスで優勝、バーミンガムでもシングルスで決勝進出したが、その後の大会は右ヒザのケガのため棄権している。】
対戦相手の選手はベルギーDeurne出身の18歳。うーん、錦織と同い年だ。180cmの長身痩躯だが肩幅が広く、後姿を見るとエナンに似た雰囲気がある。ベルギーの選手といえばどうしてもキム・クライシュテルスとかジュスティーヌ・エナンが思い浮かびパワーヒッターが連想されるが、彼女の打球を見ると確かに力強いものがある。しかし詰まらないエラーも多く、ひょっとすれば右膝が完治していないままプレイしているのかもしれない。右膝にはサポーターが巻かれ痛々しいのだった。結局杉山が相手のパワーに押されながらも何とか均衡を保ったまま試合は進み、第7ゲームで相手のサーブをブレークしてスコアは4−3とリード。ようやく主導権を握る展開となっている。
結果的には Ai Sugiyama (JPN)def.Yanina Wickmayer (BEL) 6-4 6-2 というスコアが残されている。Match Summaryを見ると、Unforced Errorsが杉山が10、Wickmayerが35と記録されている。これでは勝負にならない。Unforced Errorsの原因が右膝の故障にあるならばさぞや残念だったことだろう。完治した状態でWickmayerがどんなテニスをするのか全米までお預けとなった。
苦労しながらも杉山は勝ち上がった。相手が万全ではなかったにしてもさすがである。次の相手はイタリアの第22シードFlavia Pennettaなので、きっといい勝負になるだろう。
さて杉山の試合はこれくらいにして、そろそろナダルと地元期待の星マレーの試合ぶりをじっくりと拝見してみよう。
スコアを見ると
Rafael Nadal (ESP)[2] def Andreas Beck (GER) 6-4 6-4 7-6(0)
Andy Murray (GBR)[12] def Fabrice Santoro (FRA) 6-3 6-4 7-6(5)
という激しいスコアとなっている。ナダルのスコアは競っているようだが1回もサービスを落としておらず、安定した戦いぶりだったようだ。
英国人にとってはマレーが素晴らしい試合をしたのできっと満足な一日だったと思ふ。
2008年06月25日
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