局面は落ち着いており盤面を見渡しても特に争いもなく、平和でのどかな景色が広がっている。
封じ手は右下隅あたりじゃないかという石田芳夫九段ののんびりしたご託宣が下る。たしかにそんな気もする。
聞き手は中島美絵子初段。相変わらず別嬪さんだ。
実際ここまでの手順を並べるとかなり地味な展開である。全体に穏やかな手が多く、本因坊戦と断らなければアマの対局でも出現しそうな碁形である。特に左下の白のハネツギはおいどんが打つときっと悪手と云われそうである。この微妙なタイミングで打つのが本因坊秀紳の真骨頂なのかもしれない。
クイズとしての封じ手はこんな絵になっている。封じ手予想クイズ

冷静に考えるとAと打って相手の目を奪いながら自分の根拠を確かめるのだろうが、実戦だとCに打って封鎖してみたいという気分になる。でも色々と考えているうちに、結局ここを手抜きして上辺H4と一本覗いてみたくなったりするかもしれない。でも白にBと詰められて裸で逃げ出すようなら死んだ方がマシかもしれないので結局却下だろう。
午前9時になり封筒が開かれると答えが出るが、きっとどれも当たらないという自信はある。
昨日一日目に本因坊秀紳が2時間13分、羽根直樹挑戦者が4時間47分熟慮している。こんなに長時間考え続けると、きっと対局者同士にしか味わえない不思議な境地になると思ふ。でも日中これだけテンションの高い時間を過ごしてから、夜になってすぐに熟睡できるものだろうか。二日制の対局はコンディションつくりが一番難しいような希ガス。
毎日新聞のサイトには「【11:36】武宮九段「随分ゆっくり考えるねえ。二日制は持ち時間が長すぎるんだよね」と検討陣の笑いを誘う。武宮九段は20年前、ここ玉樟園新井で行われた本因坊挑戦手合いで、一手に5時間7分も費やしたことがある。」という記述もあり、愉快だ。武宮九段らしいボケで、いい相方がいると一流の漫才師になれるかもしれない。
しかし、棋士が長考に沈む時、一体何を考えているのだろう。色々な変化図を想いうかべて取捨選択しているのだろうか?それとも決意を固めるための迷いの時間なのだろうか?
二日制の碁は、前人未踏の迷路をひたすら二人で歩んでいるようにみえる。


対局している棋士の頭に最新の能は解析機を付けて記録を取りたいですね。
脳の働きにも興味がありますが、とりあえず対局者は二日制の長丁場を乗り切るための体力つくりに励むべきかもしれませんね。体力が落ちると脳の能力も低下するような気がします。