NHK教育TVの「ことばおじさんのナットク日本語塾」が面白い。
この番組は4部構成で、初めの20秒から30秒はその日のお題に関する言葉をテーマにしたスキットが入る。これが起承転結の「起」の部分で若手漫才師がこの部分を担当する。毎回なかなか凝った趣向のスキットで、漫才としても十分に楽しめるレベルだ。コント大好き人間にとってこれは嬉しい。エレファントジョンという名前を知ったのもこの番組からである。
スキットでツカミをいれたあと、数秒のテーマ音楽と共にことばおじさんの梅津正樹アナが登場し、今日のお題の説明に入る。主に普段耳にするのだがよーく考えると違和感のある言い回しがあるものについて詳細に解説する。今回のテーマは「人一倍」という言い回しについての蘊蓄であった。これが「承」の部分で約2分間から3分間。かなり遅めにしっかりとした口調で話すので聞き取りやすい。
言葉についての蘊蓄を聞いたあとは、その言葉に類似する表現についての応用、慣用的な表現についての解説が入る。これが「転」の部分でほぼ1分間から1分30秒程度。このコーナーは梅津正樹アナの「日本語には〇〇にまつわる色々な面白い表現が多いものですねぇ」というお約束の言葉で締め括られる。
ここまでで一応ことばおじさんのナットク日本語塾は終了するのだが、この番組には重要な付録がある。付録のほうがある意味興味深いかもしれない。
それが「アナウンサーの方言ファイル」というコーナーで毎回色々なアナウンサーが出て、自分の出身地のお国ことばの面白い表現について語る。謂わば一人漫談のような趣向で毎回ユニークな表現が楽しめる。先週の木曜日は名古屋出身の三宅民夫アナが「あのよ〜」について解説していた。この部分が30秒から長い時で1分余りで、起承転結の「結」の部分に相当し、番組はテーマソングと共に終了する。我が家で圧倒的人気を誇る松山出身の首藤奈知子アナが出演する時は永久保存している。このコーナーに出演するアナは皆楽しそうだ。考えてみると、読みのプロにはこんなお国ことばで一人漫談をする機会など皆無なのだった。
これで開始から終了まで5分間が過ぎる。最近はこの番組と「今日の料理ビギナーズ」「名曲アルバム」「漢詩紀行」を録画再生して楽しんでいる。考えてみると全て5分間番組だ。5分以上の番組で観るものは「ニュース」と「囲碁」と「テニス」と「テレビ体操」くらいのものだ。せっかく地デジ対応HDD付き32インチ高解像度液晶大画面という高級TVを購入したのに勿体ないような気がするが仕方がない。寄る年波のせいか、長時間のドラマとか映画とかバラエティ番組を楽しむ気力がなくなってから久しいのだった。orz
ピポパポ もしもし言葉おじさんですか 日本語が大変です
♪ ことばことばことば ことばおじさん〜 ♪(テーマソング)
「ナットク日本語塾」
ナレーション〜こんな質問があります 人一倍努力するといいますが 人の一倍では人並ということになりませんか?
エレファントジョンのスキット
アナウンサー:〇〇選手 見事な金メダル おめでとうございます
選手:ありがとうございましたー
アナ:えー 他の選手を全く寄せ付けない強さでしたね
選手:そうですねー 人一倍練習した成果が出て凄く嬉しかったです
アナ;そんなご謙遜を 人とおんなじ練習で勝てるわけないでしょう
選手:いやだから 人と同じじゃなくて 人一倍練習したんですよ
アナ:いやだから 人一倍ということは人と同じということでしょ
選手:えーと 人掛ける一は人だ
アナ:ですよね 結局人の何倍練習したんですか?
選手:えーと何倍だろうな
アナ:隠さずに教えてくださいよ 何倍ですか
選手:えーと う・・・ 倍倍 バイバーイ
アナ:以上です 放送席お返ししまーす
ことばおじさん梅津正樹アナ登場
人一倍頑張るということは人の倍がんばるということをあらわします
しかし、人一倍という言葉を掛け算として考えてみますと、人の一倍ですから一かける一で一人分ということになってしまいますね
で、実は一倍という言葉にはもともとある数に同じだけのものを加えるという意味があるのです
昔の役所の文書に「給料を一倍増やす」という表現がありました。これは給料を二倍にするという意味なんです
ところが明治8年になりますとこの表現が分かりにくいということだったんでしょうか、計算上一倍という呼び方をやめ二倍と改正するという布告も出されています
ですから元々の一倍の意味からすると人一倍は人にもう一人分足すこと、つまり二人分ということになりますね
人一倍努力するというのは一人分の努力の上に更に一人分の努力を積み上げる という意味だと考えれば納得できますね
♪ 言葉 お・じ・さ・ん〜 ♪
もう一つ数字を含んだ慣用句について考えましょう 二つ返事、という言葉があります
これは人からものを頼まれた時に、快く承知することを表す言葉ですね
それがなぜ二つ返事になるのでしょうか?
ひとつには快く返事をする時にハイハイというそのハイが二つあるから二つ返事だという説があります
で、もう一つ二つ返事というのは数ではなくて頼むよ・ハイ つまり間髪をいれずに返事をする、テンポの良いやり取りを数えたのではないかという説を唱える人もいるんです
人一倍が人の二倍を指す言葉だったり二つ返事が二回返事をすることだけではなかったり、ま日本語には数にまつわる色々な面白い表現が多いものですねぇ
♪ アナウンサーの方言ファイル・名古屋出身三宅民夫アナ
味噌きしめんお城 じゃーなる名古屋で育ったアナウンサーの三宅だがね
あのよー 人に話是非 聞いて貰いたいときあるでしょー
そういうとき どう話し出してみえる?
あのーって始める人 仰山おるけど 自信なさそうだがね
あのですねでは 丁寧過ぎる
名古屋弁はええよー あのよ〜 で始めるんだわ
そう言われたらどうかね 何か面白い話聞けるかもしれん 耳傾けようきゃなという気になるでしょう
あ・の・よ・〜
親しみと本音 それが名古屋弁の心でにゃーかと思うが どうかね
あのよ〜 あのよ〜
♪みとく しっとく なっとく ♪
おわり
2008年07月19日
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テレビ体操の前のこの時間オイドンも楽しみにしているんですが同じ録画を7回くらい繰り返されるのには参りますね。