2008年09月21日

#1917 メラミン

 メラミン(melamine) は、有機化合物で、構造の中心にトリアジン環を持つ有機窒素化合物の一種。ホルムアルデヒドとともに、メラミン樹脂の主原料とされる。メラミンのラットでの経口投与による半数致死量(LD50)は 1-3g/kgで、メラミン自体の急性毒性は比較的低い。そして「食品製造の過程で使われるはずがない物質である。」(厚生労働省輸入食品安全対策室)

 2007年に米国でメラミン入りペットフードでペットが大量死して大騒ぎとなったが、今回は乳製品にメラミンが人為的に混入されたことが発覚し、収拾のつかない事態になっている。メラミン混入の原因は「牛乳を水で薄めてもメラミンを混ぜることで、タンパク質を高く見せかける「贋造」が横行していた」と報じられているが、唖然とするばかりだ。

 工業用の化学物質が混入されているかどうかを検疫段階で機器分析によりチェックすることは理論的には可能だが現実には不可能だ。あまりにも工業用化学物質の数が多過ぎ時間と労力の無駄である。ということはこの種の物質の混入を水際でチェックをすることは不可能ということだ。だから、これはあってはならない事件である。中国政府も日本政府もこれから一体どう対応するつもりなのだろう。

 永遠に原材料表示に中国産と記載されていない食品を買う生活が続きそうだ。あまりにもこの種の事件が多過ぎる。

2004年
〇2004年4月、安徽省阜陽市で少なくとも13人、また同省内の50〜60人以上の幼児が偽粉ミルクを飲み栄養失調で死亡。
〇2004年、中国当局は検査により山東省煙台市で生産されたいくつかのブランドの春雨が鉛で汚染されていたことを明らかにした。非良心的な企業がコスト削減のため緑豆の代わりにコーンスターチを利用し、コーンスターチを透明にするため、鉛の入った漂白剤を使用していたことが明らかになった。
〇2006年12月、招遠市張星鎮の煙台徳勝達竜口粉絲有限公司によって製造された春雨が北京当局によって検査され、今回は有毒で発癌性があり、食品に添加することが禁止されている工業用漂白剤であるホルムアルデヒド・スルフォキシル酸ナトリウム(現地の俗称吊白塊)が製造の際利用されていたことが明らかになった。
〇2004年6月、成都市品質管理局は成都市で生産された漬物のうち、添加物基準をクリアしたのはそのわずか23%しかないことを公表した。四川省の漬物工場では工業用塩が使われ、出荷前に大量のジクロルボスを含んだ農薬が噴霧されていた。
〇2004年の春、広東省広州市で4人の男性が毒入りの酒を飲んで死亡し、8人が広州市人民医院に搬送された。
〇2004年1月、中国のテレビで不潔な人毛を含む醤油のことを暴露する番組「毛髪水醤油」が放送された。

2005年
〇韓国に輸入された中国産ウナギから発癌性物質マラカイトグリーンが検出され、後に日本に輸入されたウナギからも同物質が検出された。
〇北京ではハインツがチリソースに、広東省、浙江省、湖南省、福建省では野菜と麺に、中国国内の1200のケンタッキーフライドチキン、そして上海では医薬品にそれぞれ赤色着色料にスーダンレッドが使われていた。

2006年
〇亮菌甲素Aの製造工場の薬品品質検査官は薬品に化学物質ジグリコールを加えるのを忘れ、2006年7月、抗生物質と消毒剤を成分とした偽薬を飲み込んだ6人が死亡し、80人以上が病気になった。
〇2006年9月1日、四川省崇州市の小学校で給食を食べた300名以上の生徒が食中毒になった。食中毒の原因は学校の衛生状態
〇2006年の暮れ、上海と北京の当局者はヒラメを調査していたところ、基準値を超えた違法な化学物質を含んでいるのを発見した。
〇2006年の初め、グリーンピース(NGO)は香港の食料雑貨店である Parknshop と Wellcome で野菜の検査を行い、70%以上のサンプルが残留農薬で汚染されているのを発見した。
〇2006年の6月から8月にかけて、北京の蜀国演義(Shuguo Yanyi)レストランでアマゾン産の生カタツムリの肉が料理として出された。その結果、70人が広東住血線虫による髄膜炎と診断された。

2007年
〇国際刑事警察機構のジョン・ニュートンによると、中国の犯罪組織が国境付近で大規模な偽薬の取引を行い、アフリカで発見されたことが明らかになった。
〇2007年3月、Guangzhou Information Times はケンタッキーフライドチキンがケイ酸マグネシウムの粉末を揚げ油に混入していたと報じた。
〇モンゴルのウランバートルで、「中国製インスタントラーメンを食べた学生二人が死亡」とのショッキングなニュースがモンゴルの週刊誌に掲載された。
〇北京市の工商当局が7月11日に行った検査で、同市朝陽区の露店で段ボール片入りの肉まんが販売されていたことが分かった。
〇3月の中頃、「匿名のペットフード会社」が小麦グルテンのサンプルを調べていたところ、プラスチックを製造する際に利用される化学物質メラミンが含まれていたとコーネル大学に報告した。3月21日までに小麦グルテンはウェットフードの"cuts and gravy"の味を調整するためペットフードの中に入れていたことが明らかになり、3月27日までにコーネル大学はリコールされたペットフードにメラミンが含まれていたことを確認し、小麦グルテンは工場、死んだペットの細胞、死傷したペットの尿サンプルに含まれていたことが明らかになった。

2008年
〇ジェイティフーズが中国の食品会社から輸入した冷凍餃子を食べた千葉、兵庫両県の3家族計10人が下痢や嘔吐などの中毒症状を訴え、このうち、女児が一時意識不明の重体に。両県警が餃子を鑑定したところ、メタミドホスなど有機リン系殺虫剤が検出されたため、ジェイティフーズは同社製造の23品目、約58万点の自主回収を行うと発表。
〇ニッキートレーディング社(大阪市)が輸入し、ユーコープ事業連合(横浜市)が販売していた中国製「冷凍かつ」のアスパラから有機リン系殺虫剤ホレートが残留農薬として検出され、中国製「肉まん」からはメタミドホスが検出された。
〇2008年5月9日、厚生労働省は中国産鶏肉を使った加工食品であるチキンカツ、生姜焼き用の鶏肉から、基準値以上の化学物質フラルタドンを検出したと発表。
〇9月8日、甘粛省蘭州市の中国人民解放軍第一医院の李文輝医師は、6月28日以来メラミンで汚染された粉ミルクを飲んだ乳児14人が腎臓結石になり、同医院で治療を受けていたことを明らかにした。
〇9月21日 メラミン汚染の詳細が報道される。

メラミン乳混入 検疫の盲点に厚労省驚き 産経新聞
クローズアップ2008:メラミン疑惑 食品混入は想定外 毎日新聞
メラミン混入を業界点検 中国の牛乳汚染、日本に波及 朝日新聞

【雑談の最新記事】
posted by あど at 10:55| 青森 曇り| Comment(4) | TrackBack(0) | 雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おはようございます。
 私は子供の頃「見ぬもの清し」と教わりました。
 そば屋でかき玉ではなく月見しか食べない友人がいました。かき玉では腐った卵を使われてもわからないというのが理由でした。
 裏で何をやられるかわかったものではありませんねぇ。
 いまのご時世は終戦直後に戻りつつあるように感じられてなりません。
Posted by 島谷 at 2008年09月22日 05:00
おはようございます。
 毎日スーパーで夕食の買い物をする身としては、何を信じてお買い物をするか分からない状況になるのが一番ツライ。最終的には出所のはっきりしているものばかり購入することになりそうです。
Posted by あど at 2008年09月22日 07:58
 出所のはっきりしたものが信じられないのがツライですね。(;>ω<)/
Posted by 島谷 at 2008年09月22日 09:46
メラミンにしても汚染米にしても調べてみればあれもこれも…本当何を信じればいいかわからなくなりますね。。。
中国産の文字を避けて買っていても日本で加工←原材料が中国産ていう物がたくさんあるし…。
日本でガンが多いのはこういった食が昔から出回っていたから?と思ってしまいました、、、
Posted by 通りすがり at 2008年10月09日 08:47
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