御前様「ほー…、やはり大阪の芸者に失恋したのがこたえたのかな」
さくら「あら、御前様そんなことまでご存知だったんですか?」
御前様「それぐらいのことが分からないで題経寺の住職が務まりますか」
さくら「恐れ入ります」
御前様「ハアーァ!ハッハ ハアーァ!ハッハ」
御前様このシリーズ一番の高笑いである。このシーンは何度見てもイイ。こんな風に笑い飛ばして人生を過ごしたい。御前様はおいらの憧れのヒトである。だからいつもおいらは酒場から朝帰りなのだ。でもそれじゃあ午前様だ。反省。
松坂慶子が演じた浜田ふみはキラキラと輝いていた。弟が亡くなったと知ったときの悲しい表情は何度見ても貰い泣きしてしまう。どうしてこんなに悲しい話に仕立てたのか山田洋次監督を少し恨めしく思ふ。家内は匂い立つほどの美人じゃないが松坂慶子と同年なのでそこそこである。一応このBLOGの看板娘である。長い年月を経て寅さん映画を一緒にみるまで変化した。子供達が皆成人し家からいなくなったせいかもしれない。
浪速の恋の寅次郎は1981年の8月に封切られた映画だ。渥美清、倍賞千恵子、下絛正巳、三崎千恵子、前田吟、吉岡秀隆、太宰久雄、佐藤蛾次郎、笠智衆はおいらの脳内では紛れもなく車寅次郎、諏訪さくら、車竜造、車つね、諏訪博、諏訪満夫、タコ社長、源ちゃん、御前様である。召された方も多いが映画の中では皆元気溌剌だ。これぞ映画最大の醍醐味である。
芸者はイカン芸者はと言っていたのは御前様である。あの時の芸者は太地喜和子演ずるぼたんだった。ぼたんはダイナミックで豪快で魅力的な芸者であったが今回は少しお上品な芸者ふみさんなので御前様の心境に変化があったのだろうか。御前様もふみさんを見物したかっただろうに、今回は山田洋次監督自らが画面にちょいと登場するものの御前様とふみの直接の対面シーンはない。逢いたかっただろうなあ。
寅がふみさんの美しさを語るセリフも凄い。これだけ誉められると家内はコロリと嫁に逝ってしまいそうだ。無理に止めない。
【抜けるような白い肌。それが嬉しい時なんかパーッと桜色に染まるんだよ。悲しい時は透き通るような青白い色。黒いほつれ毛がふたすじみすじ、黒い瞳に涙を一杯貯めて、寅さん、ウチあんたの膝で泣いてもええ?】勿論エエトモ!
でもこの映画の名セリフはこれに尽きる。
【そりゃ今は悲しいだろうけどさ。月日がたてばどんどん忘れて行くものなんだよ。忘れるってことは本当にいい事だよ。】涙。
馬齢を重ねるたびにこの言葉が重くなる。生きるということは何かを失いその悲しみを忘れることなのだ。そうじゃないかね明智君。
映画を観てからでは眠くて書けないので観る前にカキコした。それにしてもテニスコートは熱かった。


あんな美人に直向な眼差しで見られたら、男はコロッと来ますね。
誤解するふみ、粋がる寅・・男と女のちょっとした擦れ違い。
ラストにふみを訪ねた時の、あの嬉しそうなふみの顔がたまらない。
どんな心境で、新世界の宿を朝去ったのか?
そして、どんな葛藤の挙句結婚を決意し、とらやを訪ねたのか?
切なくも、勿体無い思いをしてしまう。^^;
私も、日本人として、こよなく、寅さんを愛しています。
全48作、全部DVD化するつもりです。
今後ともよろしくお願いいたします。
私は1980年の新婚旅行の帰りの飛行機の中で、初めて「寅さん」を見たのです。
この映画の情景がたまらなく好きです。