原田芳雄のイメージはなぜか女衒と結びつく。鈴木清順の陽炎座だったか寺山の田園に死すだったかそれとも日活藤田敏八の八月の濡れた砂だったか記憶がぐちゃぐちゃになるのだが、とにかく彼の役柄は禁治産者風で暗くアブナクそれでいてしなやかな印象がある。
原田芳雄でググルと出演した映画は1968年9月17日「復讐の歌が聞える」から始まり、2004年11月13日「ニワトリはハダシだ」まで101本出てくる。100本以上も映画に出ているのに、実際にこれらの作品群のうちおいどんがリアルタイムで見たものは少ない。特に初期の頃はちょいと映画の宣伝が悪趣味で過激でアングラ風なものが多かったせいか、後に名作傑作と評価されたものでも案外見ていない。中期の作品は仕事に追われて見ていない。原田芳雄を見なかったのではなく、映画そのものを見ていないのだ。おそらく時代のアクが強過ぎたせいだろう。http://www.jmdb.ne.jp/person/p0098050.htm
最近見た映画では「父と暮せば」で美津江役の宮沢りえと共演していた。あの映画は哀しかった。原作が井上やすしで元々は舞台劇で、黒木和雄監督の戦争レクイエム3部作の完結編だということも知らずに呆然とスクリーンを眺めていた。この映画では宮沢りえの美しさに目を奪われ、原田芳雄のことはすっかり忘れていた。原田芳雄の匂いを消して、陽気な幽霊父・竹造として完璧に演じていたからだろう。
昨日映画のことをカキコしていたら、無性に映画を見たくなった。お目当ての「呉清源 極みの棋譜」は当地ではまだどこでも上映されていないが、それでも映画館では思ったより遥かに多くの映画が上映されている。館主さんも映画を選ぶのはさぞや大変だろう。家内にひさしぶりに映画でもみるか?というと「オリヲン座からの招待状」を見たいという。本当はシネマディクトの「クワイエットルームにようこそ」を見たかったのだが、この映画は初老の夫婦が仲良く並んで見ることを想定していないようなので「オリヲン座からの招待状」にした。
さて、どんな映画なのだろう。原田芳雄はどんな名演技を披露しているのだろう。そして何より久しぶりに宮沢りえのお姿を拝見できるのも楽しみだ。「クワイエットルームにようこそ」の大竹しのぶは後日一人で見ようと思っている。奈良屋さん、待っててちょんまげ。
かなり寒いが、それでも映画館に出かけたいというくらいの体力・気力が戻ってきている。ウレチイ。(ーー;)
【昭和30年代の京都。館主が亡き後、弟子の留吉は先代の妻トヨとオリヲン座の経営を引き継ぐ。周囲からその関係を非難されながらも、愛し合い、映画館を守り続ける2人だが、映画産業の斜陽化など、時代に翻弄されていく。ベストセラー「鉄道員(ぽっぽや)」に所収された短編をもとにした感動作。美しい京都の町を背景に、伝統ある映画館を守り続けた夫婦の姿を、宮沢りえと加瀬亮が好演する。】
出演者 宮沢りえ 加瀬亮 宇崎竜童 田口トモロヲ 中原ひとみ 樋口可南子 原田芳雄
監督 三枝健起
ジャンル 恋愛ドラマ???
追記 17:30
写真屋に扮した石橋蓮司、8ミリで撮影した映像、自転車のシーン、蛍のカット、駄菓子、つまらない夫婦喧嘩、屋台の雰囲気、板妻の無法松の一生、高峰秀子の大石先生、岸恵子の真知子、川島の幕末太陽伝等色々出ていた。おかげでおなか一杯になってしまったが、皮肉なことに観客の数がまさしく映画の凋落期と同程度だったのがこの映画最大の泣き所かもしれない。50代以上の夫婦@1000円という価格設定は夢のように安いと思ふのだが、青森は貧乏なので映画を見ないのかもしれない。その割に同じ建物内にあるパチンコ屋に人が大勢いたので吃驚した。純愛映画仕立てだったのには更に驚いた。
2007年11月17日
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オリヲン座からの招待状
Excerpt: ベストセラー「鉄道員(ぽっぽや)」に所収された短編をもとにした感動作。美しい京都の町を背景に、伝統ある映画館を守り続けた夫婦の姿を、宮沢りえと加瀬亮が好演する。
Weblog: なんちゃかんちゃ
Tracked: 2007-11-17 14:51
「オリヲン座からの招待状」
Excerpt: 〜亡き夫が残した映画館、 オリヲン座を守った妻・トヨと映写技師の物語〜「ボーン・アルティメイタム」を見に行く予定でしたが、友人が体調不良で見られなくなりかわりに、こちらを1人で観て来...
Weblog: NAOのピアノレッスン日記
Tracked: 2007-11-17 15:56
「オリヲン座からの招待状」 情感たっぷり。でも、もう少し何か…
Excerpt: 浅田次郎の短編集「鉄道員(ぽっぽや)」からは、表題作を含め、既に幾つもの作品が映像化されて来ましたが、この「オリヲン座からの招待状」もその一つです。予告や宣伝を見ると、とても丁寧に作られていそうだった...
Weblog: 明日へのヒント by シキシマ博士
Tracked: 2007-11-17 23:30
『 オリヲン座からの招待状 』
Excerpt: 宮沢りえと 加瀬亮 が出ているシーンの予告しか 記憶に無かったのでのっけの 樋口可南子と 田口トモロウの登場と やりとりにちょっと ビックリしました。あ・・でも ちょっと考えたらわかるよね?「 オリヲ...
Weblog: 映画でお喋り♪猫とひなたぼっこ
Tracked: 2007-11-18 22:46
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オリヲン座からの招待状
Excerpt: ベストセラー「鉄道員(ぽっぽや)」に所収された短編をもとにした感動作。美しい京都の町を背景に、伝統ある映画館を守り続けた夫婦の姿を、宮沢りえと加瀬亮が好演する。
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『 オリヲン座からの招待状 』
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Tracked: 2007-11-18 22:46


「オリヲン座からの招待状」ご覧になられましたか?
どのような感想をもたれたのでしょうか?
私はこの映画を観て「無法松の一生」と「ニュー・シネマパラダイス」が重なりました。
ただ傍にいて、守り続けるという「愛」の形は、まさに「無法松の一生」を思い出させました。
私がそれを観たのはDVD三船敏郎主演のものでしたが、この映画を観たときも、涙なみだでした。
すぐにでも、また観たい映画ですね「オリヲン座からの招待状」
奥様はどんな感想をお持ちだったのでしょうか・・・?
どこか暖かくて、切なくて、苦しくて・・・「愛」の形はさまざまですが、ラストのシーンで幸せな気持ちにしてもらいました。
☆rara☆
家内に感想はあえて聞きませんが、ラストシーン近くでは思わず二人ともメソメソしてしまいました。特に病室で鼻に酸素チューブを挿入した姿は昨年の自分の姿と重なり、心が痛みました。
私は 映像美とカットを堪能しました。
ラストはちょっと・・・・でしたが(きれいすぎ・笑)
見守る愛は 素晴らしいですね。
こちらからもTBさせて頂きますね。宜しくお願いします。
この映画は映画館を経営したり映画館で働いていた人にとって目茶目茶印象深かったように感じます。製作サイドもそれを意識して細部の表現に強くこだわったと思いました。昭和も時代考証が必要になったかなあ、と感慨深いです。