勝てば賞金1億円の大仕事、KEIRINグランプリの出走まであと10時間となった。でも優勝賞金を獲得するのは選手であって客じゃない。投票券は安方の場外売り場で発売しているが、枠複だと18通り、車複だと33通り、車単だと72通り、三連複だと84通り、三連単だと504通り買えば必ず当たるという善意に満ちた一種の宝くじでもある。配当が購入点数より高ければ喜び、低ければ残念無念と悲しむことになる。
昨日はヤンググランプリという前座のようなレースが行われ、6点の購入で偶然当たった。レース結果は最も強い選手が順当に勝ち、2着はその後ろを回った選手で、3着は別線の力のある選手が大外から飛び込んで来た。【周回は新田祐大−飯野祐太、菊地圭尚−明田春喜、松田優一−志村太賀、坂本亮馬−小川勇介−松岡貴久。赤板前に松田が上昇開始。しかしすかさず坂本が上昇し巻き返す。新田を押えた坂本は先頭に立つが、坂本が引くと松田が最終ホーム前から、一気にかまし志村まで出来る。その後ろを選択した菊地は最終3コーナーから捲ってでそのまま押し切り優勝。2着は接戦で明田。3着に飯野。】というレースだった。頭を1と決め、2着3着はこれとこれとこれだろうという適当な推理のもとに買ったら当たった。専門的な表記をすると1-579-579で結果は179である。写真略。当たったから言うわけじゃないが我ながら恐ろしく順当な買い方だ。でも長く競輪を楽しむためにはこういう買い方では必ず負けるとしたものだ。お薦めしない。
当然だがKEIRINにもマーフィーの法則がある。「複数点を購入すると最も配当の低いものに当たる」という法則だ。このレースも例外ではなかった。購入した6点の配当を調べると157が66.6倍、159が52.4倍、175が29.6倍、179が18.5倍、195が43.3倍、197が32.7倍で、的中した179の配当は堂々の1番人気で最も安い。マーフィーの法則恐るべし、だ。でもこれは大勢の客が推理した結果とほぼ一致した、ということで客の選手を見る目は冷静且つ正確であるということの裏付けだ。競輪の客は見場は悪いが大事なお金を賭けるので案外慎重で賢い。そしてレース展開が順当であれば選手の力量通り順当な結果になりやすいのが競輪の特徴であるが、いつもそうとは限らない。
客の推理した展開とレース展開が大きく乖離するレースも当然ある。多くのレースを眺めると概ね2割から3割が順当な展開、他の7割から8割は客の推理を欺く少し意外な展開である。展開が全く予想外だと当然配当も高くなる。これが穴と言われるものだが、実は全レースを通して見れば本線より穴の方が多いのが競輪だ。だから確率からいっても順当な展開ばかりを考えて穏健に買っているとなかなか勝てない。当たっても配当負けをすることもある。そして時々的中してもマーフィーの法則により惨敗する。
本線勝負で勝つためには10個あるレースのうち順当なのはどのレースかを取捨選択し、1日に1個か2個のレースに絞って勝負する以外にない。或いは今日は勝負できるものがないから見にしましょうと決断する勇気が必要だ。しかし現実にはどのレースが順当におさまるかを推理するには相当な年季がいる。だから、大概の客はなかなか勝ち組に回ることはできず、寺銭の2割5分を主催者に支払い続けるという結果になる。でもそれはそれでいいのだ。客の投じたお金はその地域の貴重な財源となり社会の役に立つ。競輪の客はもう少し胸を張ってもいい。結局、競輪は遊びであって金儲けの手段としては割に合わない。金を儲けようとするならコツコツと地道に働くのが一番の近道である。
で、今年のグランプリはどうするかを決めなければならない。年に一度のお祭りなので家族揃って毎年参加しているのだ。今年の人気は当然山崎の頭だろうが、社長も人間離れした力があるし、友和もいつもいつも山崎に惨敗したくはないだろう。今日ばかりはきっと意地を見せるだろう。有坂はこの日のために調整レースを十分こなしたし、伏見は誰が何と言っても勝つために最善最良の作戦に出るだろう。手島はほんの少しでもコースがあけば突っ込むだろうし、兵頭も同じ思いだろう。ハルトモは小嶋の後輪を見て全てを小嶋に任せて心中する気だろう。飯島は師匠の言葉どおり周回中に客の顔を眺める余裕があれば、伏見の後ろから突き抜けてくるかもしれない。要するにこのKEIRINグランプリは3連単の数と同じ504通りの展開予想が成り立つ。そしてどんな結果になろうとも終わってみればやはりそうであったかと客は臍を噛む。毎年のことなので慣れたが、心臓のためには甚だ良くない。
だから、今年のグランプリは枠複18点の全点買いにする予定だ。宝くじと違って必ず当たるし、18倍以上の配当がつけば勝つ可能性もあるので気楽なものである。とりあえず、こういうアフォな買い方を「臆病買い」と命名した。(ーー;)
2007年12月30日
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16点に絞ると、残りの2点に当りが入ってしまう。
子供の頃に、どうしても欲しくて、当てクジの残りを全部買ったのに、入っているはずの1等が無かった事が有りましたが、競輪では、それは無いのが救いですね。^^
今年も色々楽しませてもらいありがとうございました。いい年をお迎えください。(礼