2008年02月17日

#1675 NHK杯準々決勝第3局片岡聡九段対坂井秀至七段

 解説は淡路修三九段。

 片岡聡九段の戦績を振り返ると82−83年に天元、90年に鶴聖戦、93年と98年に早碁選手権戦を制しているのだがこんな言い方をすると失礼だが、微妙に印象が薄い。おそらく穏やかな口調と柔らかな物腰がそうさせるのだろう。勝負師というより温厚な紳士という印象が強く、髭がなかったら新宿あたりの雑踏を歩いていても誰も本職の棋士とは思わず、銀行員か政府関係のお役人だと思ふだろう。ひょっとすれば片岡九段のそっくりさんは霞ヶ関周辺にはゴマンといる希ガス。惜しかったのは94年に本因坊戦の挑戦者になりながら趙治勲に3-4で敗れたことで、この時に片岡本因坊が誕生していれば碁界の地図は大幅に変わっていたかもしれないが、そんなことは後の祭りというやつだ。しかし名人戦リーグに6期、本因坊戦リーグに11期在籍している超一流棋士であることは間違いない。今の片岡九段に欠けているものは冠だ。ここまで来たからには、何が何でもNHK優勝という激しい勝負への執着を見たいものである。

 坂井秀至七段は極めて単純に言うと、灘高校から京都大学医学部に入学して卒業し、医師の資格を持ちながらこれを投げ打って囲碁界に飛び込んだ異色の経歴を持つ人物である。というか小学生の頃からアマの碁打ちとして最も有名な人物である。倉橋正行九段・結城聡九段のように若いうちにプロの世界に入らなかったのかつくづく惜しまれる。灘高とか京大医学部なんかに入らずにプロの碁打ちとして生活をしていれば、国際棋戦で勝ちまくり、今頃は神様仏様坂井様と崇められていたかもしれない。勿体ないことをしたものだとつくづく思ふ。月日の流れは速く、坂井七段もすでに35歳と中年の入り口に入ろうとしている。そろそろ本格的なタイトルがなければならない年齢である。ここまで来たからには、何が何でもNHK優勝という激しい勝負への執着を見たいものである。

 この対局は、解説の淡路修三九段も思わず唸るような展開になるだろうと睨んでいる。(ーー;)

wiki【片岡 聡(かたおか さとし、昭和33年(1958年)8月3日 - )は、囲碁の棋士。千葉県松戸市出身、日本棋院所属、榊原章二九段門下、九段。天元位獲得、本因坊挑戦など。手厚くバランスのよい本格的な棋風。】

wiki【坂井 秀至(さかい ひでゆき、1973年4月23日 − )は、囲碁のプロ棋士、七段。兵庫県三田市出身、関西棋院所属。佐藤直男九段門下。灘高校、京都大学医学部卒業。医師の資格を持ちながらこれを投げ打って囲碁界に飛び込んだ異色の経歴を持つ。】
posted by あど at 11:07| 青森 ????| Comment(0) | TrackBack(0) | 囲碁 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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